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やりがいを持てる職場をつくりお客さまと仲間のために心を尽くす 支店長 金子 裕 2001年入庫

やりがいを持てる職場をつくりお客さまと仲間のために心を尽くす 支店長 金子 裕 2001年入庫

奥深い金融機関の仕事

就職活動では、大学時代に学んだ法学系の知識と不動産の資格(宅地建物取引士)を活かせる金融業界と不動産業界等を中心に見ていきました。その中で、全国転勤がなく長期的にお客さまと関係を構築できる信用金庫に魅力を感じたのです。
巣鴨信用金庫に入庫したいと思ったのは、面接などで職員の人柄にふれたことがきっかけです。本気でお客さまのお役に立ちたいと思って汗をかき、困っている仲間を見逃さないと思える心を持った職員が、たくさんいることを知りました。「こんな人たちと一緒に仕事がしたい」と素直に思えたのです。
入庫当時を振り返ると、最初の上司から言われた『金融機関の仕事は、10年で半人前』という言葉が今も強く心に残っています。そのときは言葉の意味を十分に理解できませんでしたが、入庫から10年経った時に、この言葉が本当だったと実感しました。支店長となった今でも、まだまだ勉強が必要なことだらけで、金融機関での仕事は幅が広く本当に奥が深いと思っています。

先輩たちが築いてきた
信頼関係が選ばれる決め手に

お客さまとのエピソードで特に印象深いのは、板橋支店で営業課の係長を務めていたときのことです。お取引先の社長さまから、自宅購入資金の相談をいただきました。念のため、当金庫とは別に不動産業者の提携ローンでも同時に審査を進めていましたが、住宅ローンの必要事項を比べると、金利の差や保証料などで当金庫の方が数十万円も高かったのです。
金利の差を埋めるため、支店内で良い方法はないかと検討し、本部の専門部署にも相談しましたが、有効策は見つかりませんでした。それでも、長年の信頼関係と迅速かつ柔軟な対応でお客さまの力になりたいと考えていた私は、その思いだけでも伝えようと再度お客さまを訪問しました。すると社長から「わかりました。30年以上も住宅ローンを返済するのであれば、開業以来ずっとお世話になっている巣鴨さんでお世話になります」と言っていただけたのです。通常、ローンを検討されている方々は金利を優先されがちですので、大変うれしい出来事でした。また、これまでこのお客さまを担当してきた歴代の先輩職員のおかげで当金庫を選んでいただけたので、先輩方にも感謝の気持ちでいっぱいでした。

役割を超えて
人として成長していく

現在は支店長を務めていますが、肩書きはあくまでも「役割」に過ぎません。お客さまにとって最良の選択肢を提供できているかどうかを判断基準にして、全力でやりきることを心がけています。その上で、一緒に働く支店の仲間が働きやすく、やりがいを持てる職場環境をつくることが私の重要な役目です。
金融機関の業務にはルールがあり、融資や金額の大きい取引などでは上司の判断を仰ぐ場面も多くなります。そのため、自分だけで決められることが少なくなり、どうしても「指示待ち」の考え方になりがちです。それを自発的な思考に変えていくため、今年度から支店内の若手職員たちに委員会活動のチームリーダーを任せることにしました。さまざまな年代の意見を取りまとめる難しさを体験しながら、さらに成長していってほしいと考えています。
巣鴨信用金庫には、尊敬できる上司、先輩、同僚、後輩との出会いが数多くあります。私も仲間から学ぶべきことが多いので、一緒に成長していきたいと思います。

わたしの休日

趣味は約10年前に始めたトライアスロンです。毎年3レース程度、制限時間内の完走を目標に取り組んでいます。2023年の5月には勤続20年で取得した「リフレッシュ休暇(3日間)」を活用し、長年憧れだったハワイの「ホノルルトライアスロン」にも参加することができました。今後は、もっと仲間を増やして「巣鴨トライアスロン部」の創設を夢見ています。